前のお話
何がしたいかよりも何ができるかを考える1
何がしたいかよりも何ができるかを考える2
何がしたいかよりも何ができるかを考える3
やれることを見つけて、患者の待ち順番配信システムを売ろうと思いました。でも、当時は1人会社。1人で病院に売りに行くも、ほとんど門前払い。
医者って、横並び傾向があるから、他の病院がやれば自分もやるけれどそうでなければやらない。懇意にしている業者以外は警戒心しか持たない。なので、1人で営業しても全然成果が上がりませんでした。
それならば、病院に出入りしている業者に売ってもらう方法はどうだろうかと考えました。元々事務長をやっていたわけですから、当時の出入り業者に対してプレゼンくらいの機会を得ることは可能でした。
しかし、実際に売ってくれた場合の利益の想定をしてプレゼンしたのですが、「内容はいいと思うんですが、申し訳ないけれど、1人会社のその資本金では売ることができない。」と断られました。足元を見られている気がしてとても悔しい思いをしました。
ちなみに、その当時、私の友達で当時医療コンサルをやっていたやつがいました。数年後、彼は東京ビッグサイトなどの展示会で、待ち順番配信システムがちらほら展示されるようになっていたようで、それらを見学したそうなのですが、彼曰く
「色々見てきたけれど、お前のやつが一番良いと思ったよ」と言っていました。
私が実際に事務長をやっていて病院の業務を知っているので、どうやれば合理的なシステムになるかについては、そこらへんの医療業界の中にいたことがないIT業者よりは私の方がよく知っているのできっとよかったんだと思います。
しかし、世の中に広める機会を得ることができなかった私は、この時ばかりは本当に悔しい思いをしました。でもそれも今となってはいい思い出です。
この時、特許も出願していました。ちなみに、特許は今まで3−4件出願しています。特許の出願方法もこの時に身につけていました。
やれることを増やしていた時期だったと言えます。
インターネットサーバとプログラミングを駆使できるようになっていた私は、いろいろなことにチャレンジしていくようになりました。