前回痛くない生き方wについて書きました。今回はこれに関連して続きを書こうと思いました。もうね、ステークホルダーがうんたらかんたら言う人が多いですよね。そもそもステークホルダーってなんだ?みたいなw
本当にビジネス用語の横文字を多用する人が多くて困りますよね。私あまり好きじゃないです。「ステークホルダー」という言葉を10人に言ったとします。10人の属性にもよると思いますが、3人はステークホルダーの意味を理解していないけれど、知らないと思われると恥ずかしいので「知ったかぶりをして」話を合わせると思います。さて、この言葉を使わずに「利害関係者」という言葉を使うとします。そうしたらどうでしょうか? 10人中10人が理解できるじゃないですか?だったら、最初からステークホルダーなんて言葉を無理して使う必要はないじゃないですか?
本題に入りますが、ビジネスでも良いし、友達のサークルや人の集合体を考えます。自分はどのポジションにいたいですか?特にビジネスにおいては自分が高く評価されるポジションを探しますか?友達のサークルだったらマウント取りますか?(笑)
交渉ごとを上手くまとめることを考えてみます。どこのポジションにいるのが良いでしょうか?さあ、イメージしてみてください。下の図で○は利害関係者です。自分の位置はどこに置きますか?

多数派に近いポジションにいた方が良いでしょうか?それとも少数派が良いでしょうか?私の場合、これを考えるときマーケティング理論とか他の理屈とも繋がっていくのです。ちなみに私は下の赤いところに行きます。

極力誰とも等しい距離感で極力中立の位置に立つようにします。要するに目立たない位置です。この利害関係者の位置関係は意見のばらつきと考えてください。どうしても調整がつかない時は中間点に立って落とし所をここに誘導します。なんかうまい表現ないかな。伝わりますか??逆にいうと、意見を持たないくらいの感覚でも良いかもしれません。(もちろん自分の身を置きたい真の位置があっても)
それぞれの意見を聞ける立ち位置でメリットとデメリットを整理して中間点に落とし所を持ってくる。全員が妥協できる場所。あからさまに自分が絶対に正しい位置を知っていても、そこには立ちません。そうしたところで納得することができないものはできないのです。解決策というのは全員が納得しないと到達できないです。ただし、誤った方向に誘導してはならないので、最悪のポジションは全体の総意として排除する方向に誘導します。そうすれば最終結論からリスクを排除することができます。私は最終兵器交渉人と呼ばれていたことがありますw
絶対に誰とも対立関係にならないポジションにいるようにして処理してきました。Aさんはこう思いますよね?Bさんはこう思いますよね?Cさんはこう思いますよね?と全員に対して相手主語で確認します。全員が不満ない結果はここじゃないですか?ここだったらAさんのこの部分は満たされる、Bさんもここは納得出来る部分ですよね?Cさんは不満点は若干あるにせよ、ここは理解できるのではないですか?みたいに納得できる位置を相手主語で話ます。そして意見のずれが最小になるように調整していきます。結局それぞれの利害関係者が最低限何らかのメリットが享受できることを理解してもらうことが解決への近道となるのです。
今回のタイトル「ポジションを取ってはならない」の意味は「自分がいたいと思う場所にポジションを取ってはならない」という意味です。そして、交渉役をする場合は笑顔大事ですw