ここ2年近く続けていたプロジェクトなのですが、来月で離れることにしました。日本人なら知らない人はいない超有名なサービス(よくCMが流れています)のシステムを提供している会社でシステム運用チームのリーダをやっていました。
エンジニアとしていろいろな企業に入って仕事していましたが、やはりお客様に喜ばれる仕事をしていないと続きません。私の会社は一人で立ち上げた会社でほとんど一人でやっていますが、個人と違い法人としての会社は「世の中に付加価値を創造する」ことによって長く存続できるものであると信じています。なので、会社に入金されるお金は生み出した付加価値と同じ価値がなければないと考えています。だから高い付加価値を売ることによってお金もそれに見合った価格で入金されます。だから楽しくても苦しくてもリスクがあってもなくても、付加価値=売上(対価)という関係が成立しない取引はやってはいけないと考えます。サラリーマン時代、社畜だったかもしれまん。給料がもらえなくなるのが嫌で会社にしがみつき、上司よりも早く帰ると白い目で見られるから、意味もなく残業して何をやっていたんだろうと・・・
今思い返すと当時の自分が嫌になります。今回プロジェクトを離れたのはこれとは正反対で、私が自分の生み出した付加価値=対価の関係が崩れていた事に気付いたためです。即ち、発注者はこの有名な会社と私の会社の間にいる一次請けの会社ですが、この会社の経営者が私に「金でつながっているだけでしょう?」と言いました。私は対価以上に喜んでもらえるように一生懸命やってきましたが、発注者はどうやら札束で動かせばいいと考えているように見えました。もちろん発注者の先のユーザには喜んで頂くことが出来ましたが、発注者自体はお金払っているからやってもらっているだけの関係とみている様で、頑張ってもやりがいを感じませんでした。残念に思いました。多くは語りませんが、他にもいろいろと絶対にありえないと思うほど不条理だと感じることが数多くあり、結局このプロジェクトを離れることとしました。でもこれは今回に限ったことではないです。過去にも似たような事があります。やはり仕事は人ですよ。私はそう思います。
現在新たな取引先を模索しています。いい人、いい仕事と出会えればいいなと考えています。